1. はじめに
Pythonを学び始めたばかりの方にとって、データ型は避けて通れない基本のひとつです。
この記事では、Python|データ型の基本:int, float, str, boolを使いこなそうをテーマに、Pythonでよく使われる4つの基本データ型について解説します。
これらの型を正しく理解しておくと、データの扱い方が格段にスムーズになります。数値演算や条件分岐、文字列操作など、幅広い処理に応用が可能です。
コード付きで具体的に紹介するので、実際に手を動かしながら学びたい方にもおすすめです!
2. Pythonの基本データ型:int, float, str, bool
int(整数型)
int型は、0や10、-5のような整数を扱うためのデータ型です。
x = 10
print(x)
print(type(x)) # データ型を確認
出力結果:
10 <class 'int'>
float(浮動小数点数型)
float型は、小数点を含む数値を扱うデータ型です。
y = 3.14
print(y)
print(type(y)) # データ型を確認
出力結果:
3.14 <class 'float'>
str(文字列型)
str型は、文字や文字列を扱う型で、シングルクォート(’)またはダブルクォート(”)で囲んで表します。
name = "Python"
print(name)
print(type(name))
出力結果:
Python <class 'str'>
bool(論理型)
bool型は、TrueまたはFalseの2値を表します。主に条件分岐やループで使われます。
is_valid = True
print(is_valid)
print(type(is_valid))
出力結果:
True <class 'bool'>
3. よくある使い方・応用例
int・floatの計算処理
数値型同士は加減乗除などの演算が可能です。
a = 8
b = 2
print(a + b) # 加算
print(a / b) # 除算(結果はfloat型)
出力結果:
10 4.0
strとintの変換
文字列と数値の変換は以下のように行います。
num_str = "100"
num_int = int(num_str) # 文字列 → 整数
print(num_int + 50) # 数値として足し算
num = 50
print(str(num) + "円") # 整数 → 文字列
出力結果:
150 50円
boolと条件式
bool型はif文などで活用されます。
age = 18
is_adult = age >= 20
print(is_adult)
if is_adult:
print("成人です")
else:
print("未成年です")
出力結果:
False 未成年です
4. 注意点・エラー対策
strとintをそのまま足すとエラーになる
異なる型同士を扱う場合は型変換が必要です。
# 以下はエラーになります
# print("年齢:" + 20) # TypeError: can only concatenate str (not "int") to str
# 対策:str型に変換
print("年齢:" + str(20))
出力結果:
年齢:20
True/Falseのスペルミスに注意
Pythonでは、True
とFalse
は必ず先頭大文字で書きます。
# 間違い:true / false は未定義エラーになる
is_login = True
print(is_login)
出力結果:
True
5. まとめ
この記事では、Pythonの基本データ型(int, float, str, bool)について学びました。
- int: 整数を扱う
- float: 小数を扱う
- str: 文字列を扱う
- bool: 真偽値(True/False)を扱う
これらの基本データ型は、変数の設計や演算処理、条件分岐など、あらゆる場面で使われます。実務でも、ユーザー入力の検証、設定値の管理などに欠かせません。
学習のコツは「型を意識してコードを書く」こと。type()
で確認しながら、自分でコードを打ってみるのが上達の近道です。
Pythonの基礎力を固めたい方は、ぜひこの記事を参考に、しっかりマスターしていきましょう!