1. はじめに
Pythonで最もよく使われるデータ構造のひとつが「リスト(list)」です。リストを使えば、複数のデータをひとまとめにして管理でき、繰り返し処理やデータの並べ替えなど、さまざまな操作が簡単に行えます。
この記事では、Pythonでのリストの作成方法と基本操作について丁寧に解説します。これからPythonを学ぶ初心者の方、リスト操作でつまずいた経験のある方は、ぜひ参考にしてください。
2. Python|リスト(list)の基本構文と作成方法
リストとは?
リストとは、複数の値を1つにまとめて扱うことができるデータ構造です。文字列、数値、他のリストなど、さまざまなデータ型を含めることができます。
基本的なリストの作成方法
# 数値のリスト
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
# 文字列のリスト
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
# 混合データのリスト
mixed = [1, "hello", 3.14, True]
print(numbers)
print(fruits)
print(mixed)
実行結果:
[1, 2, 3, 4, 5]
['apple', 'banana', 'cherry']
[1, 'hello', 3.14, True]
空のリストを作成する
empty_list = []
print(empty_list)
実行結果:
[]
3. Python|リストのよくある使い方・応用例
インデックスで要素を取得・変更
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
# 要素を取得
print(fruits[0]) # 先頭の要素
# 要素を変更
fruits[1] = "orange"
print(fruits)
実行結果:
apple
['apple', 'orange', 'cherry']
リストの長さを取得(len関数)
print(len(fruits)) # 要素数を出力
実行結果:
3
for文でのループ処理
for fruit in fruits:
print(fruit)
実行結果:
apple
orange
cherry
リストへの要素追加・削除
# 要素の追加
fruits.append("grape")
print(fruits)
# 要素の削除
fruits.remove("orange")
print(fruits)
実行結果:
['apple', 'orange', 'cherry', 'grape']
['apple', 'cherry', 'grape']
スライスで部分取得
numbers = [10, 20, 30, 40, 50]
# 最初の3要素を取得
print(numbers[0:3])
実行結果:
[10, 20, 30]
4. Python|リスト操作時の注意点・エラー対策
インデックスの範囲外エラー
リストのインデックスが存在しない位置を指定すると、IndexError
が発生します。
numbers = [1, 2, 3]
print(numbers[5]) # 存在しないインデックス
実行結果:
IndexError: list index out of range
→対策:len()
を使ってリストの長さを確認し、範囲内のインデックスを使う。
removeで存在しない要素を削除しようとすると
ValueError
が発生します。
fruits = ["apple", "banana"]
fruits.remove("orange") # orange は存在しない
実行結果:
ValueError: list.remove(x): x not in list
→対策:in
演算子を使って要素の存在を確認してから削除。
5. まとめ
- Pythonのリストは、複数の値をまとめて扱うのに便利なデータ構造です。
- 作成・アクセス・追加・削除・ループ処理・スライスなど、基本操作をしっかり身につけましょう。
- エラー回避のためには、インデックス範囲や要素の存在を事前にチェックする癖をつけると安心です。
学習のコツ: リスト操作は実務でも非常によく使います。小さなスクリプトでも積極的に使って慣れておくと、データ処理が格段にスムーズになります!