1. はじめに
Pythonのプログラミングを始めたばかりの方にとって、print関数で変数と文字列を出力する方法は最初に覚えるべき基本の一つです。print()関数は、プログラムの動作確認やデバッグ、ユーザーへのメッセージ表示など、あらゆる場面で活用されます。
この記事では、Python初心者〜中級者の方を対象に、print関数の基本的な使い方から、変数と文字列を組み合わせた出力方法、よくある応用例、注意点まで丁寧に解説していきます。具体的なコード例と実行結果も併せて紹介しているので、すぐに実践に活かせます。
2. print関数の基本と変数・文字列の出力
print関数とは?
Pythonのprint関数は、コンソール(ターミナル)に情報を出力するための関数です。文字列や数値、変数の値などを画面に表示したいときに使います。
基本的な使い方
print("こんにちは、Python!")
実行結果:
こんにちは、Python!
変数と文字列を一緒に出力する
変数の値を含めて表示したい場合、,
(カンマ)や+
(文字列結合)、f-string
などの方法があります。
カンマ区切りで出力
name = "太郎"
age = 20
print("名前は", name, "で、年齢は", age, "歳です。")
実行結果:
名前は 太郎 で、年齢は 20 歳です。
文字列連結(+演算子)を使う
print("名前は" + name + "で、年齢は" + str(age) + "歳です。")
実行結果:
名前は太郎で、年齢は20歳です。
f-string(フォーマット文字列)を使う
print(f"名前は{name}で、年齢は{age}歳です。")
実行結果:
名前は太郎で、年齢は20歳です。
3. よくある使い方・応用例
数値の計算結果を表示する
a = 10
b = 5
print("合計は", a + b)
実行結果:
合計は 15
複数行の出力
改行文字\n
を使って、複数行に分けて表示することも可能です。
print("1行目\n2行目\n3行目")
実行結果:
1行目
2行目
3行目
実務での使用例:ログ出力
プログラムの進行状況を確認するためのログ出力にもprint関数が活用されます。
user = "山田"
print(f"[INFO] ユーザー {user} がログインしました。")
実行結果:
[INFO] ユーザー 山田 がログインしました。
4. 注意点・エラー対策
str型でないとエラーになる場合
文字列と数値を +
で結合する場合、数値は明示的に文字列へ変換が必要です。
# NG例(TypeError)
age = 25
print("年齢は" + age + "歳です")
実行結果:
TypeError: can only concatenate str (not "int") to str
対策として、str()
関数で数値を文字列に変換します。
print("年齢は" + str(age) + "歳です")
print関数の末尾に自動で改行が入る
print関数はデフォルトで改行を含みますが、改行したくない場合は end=""
を指定します。
print("Hello", end="")
print("World")
実行結果:
HelloWorld
5. まとめ
本記事では、Pythonのprint関数で変数と文字列を出力する方法について、基礎から応用、注意点までを具体的なコード付きで解説しました。
- print関数は文字列や変数を出力するための基本関数
- カンマ区切り・文字列連結・f-string など様々な方法で変数と文字列を組み合わせられる
- 型の変換や改行制御に注意が必要
実務でもデバッグやログ出力など、print関数の活用機会は非常に多く、Python学習の初期段階でしっかり理解しておくことが重要です。慣れてきたらlogging
モジュールの活用にも挑戦してみましょう!