1. はじめに
Pythonにおいて、str型（文字列）は非常によく使われるデータ型です。ユーザーからの入力、ログの出力、ファイルの読み書きなど、あらゆる場面で文字列操作が求められます。
本記事では、Python初心者〜中級者に向けて、str型の基本的な使い方から応用例、注意点まで丁寧に解説します。「Python｜str型（文字列）の基本操作」をマスターして、日常のコーディング効率をアップさせましょう。
2. Pythonのstr型（文字列）とは？基本操作を解説
2-1. 文字列の定義
Pythonでは、文字列はシングルクォート（’）またはダブルクォート（”）で囲んで表現します。
# 文字列の定義例
text1 = 'こんにちは'
text2 = "Python"
print(text1)
print(text2)
出力結果:
こんにちは Python
2-2. 文字列の連結と繰り返し
文字列は + で連結、* で繰り返しが可能です。
# 連結と繰り返し
greeting = "Hello"
name = "World"
message = greeting + " " + name
print(message)
repeat = "Hi! " * 3
print(repeat)
出力結果:
Hello World Hi! Hi! Hi!
2-3. 文字列のインデックスとスライス
文字列はリストと同じように、インデックスで1文字ずつアクセスできます。スライスで部分文字列の取得も可能です。
# インデックスとスライス
text = "Python"
print(text[0]) # 最初の文字
print(text[-1]) # 最後の文字
print(text[0:3]) # 最初から3文字まで
出力結果:
P n Pyt
3. よくある使い方・応用例
3-1. 大文字・小文字の変換
.upper() や .lower() を使うと、文字列の大文字・小文字変換ができます。
text = "Python Programming"
print(text.upper()) # 全て大文字に
print(text.lower()) # 全て小文字に
出力結果:
PYTHON PROGRAMMING python programming
3-2. 文字列の検索と置換
.find()で部分文字列の検索、.replace()で置換が可能です。
text = "I love Python programming."
position = text.find("Python")
print("Pythonの位置:", position)
new_text = text.replace("Python", "Java")
print(new_text)
出力結果:
Pythonの位置: 7 I love Java programming.
3-3. フォーマット文字列
変数を文字列に埋め込むにはf文字列やformat()を使うのが便利です。
name = "Taro"
score = 95
# f文字列
print(f"{name}のスコアは{score}点です。")
# formatメソッド
print("{}のスコアは{}点です。".format(name, score))
出力結果:
Taroのスコアは95点です。 Taroのスコアは95点です。
4. 注意点・エラー対策
4-1. 文字列と数値の結合エラー
文字列と数値を+で連結すると、型エラーが発生します。str()で明示的に変換する必要があります。
age = 20
# print("年齢は" + age) # エラーになる
# 正しい方法
print("年齢は" + str(age))
出力結果:
年齢は20
4-2. インデックスエラー
存在しないインデックスを指定するとIndexErrorになります。文字列の長さをlen()で確認しましょう。
text = "Hello"
print(len(text)) # 5文字
# print(text[10]) # エラーになる
出力結果:
5
5. まとめ
本記事では、Pythonのstr型（文字列）の基本操作について、定義・連結・スライス・検索・変換などの方法を学びました。
文字列操作は、Web開発、データ処理、スクレイピングなど実務でも頻繁に登場します。今回紹介した基本を身につけておくと、今後のPython学習や実装で大きな武器になるでしょう。
学習のコツ： 実際に手を動かして、print文で出力結果を確認しながら覚えるのがおすすめです。
